デンデラを観たわけですが。
映画「デンデラ」感想です。
出来るだけネタバレにならない様に書いているつもりですが…
ネタバレだったら本当にすいません;m(__)m
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始まり方は原作通り、という感じ。
斎藤カユさんがただ、何も考えずに無心にお浄土を願うシーンから
すごいリアルで結構びっくりしました。
うん、人間
寒いとおしっこ近くなるよね。(Σ何)
カユさんがデンデラで目覚めて一番最初は結構ツボリました。
原作読んだ人なら一発で分かる
橘イレさん、クシさん姉妹が…!
つか、あんたら可愛いなおい!!
思わず吹いてしまいましたよ(笑)
デンデラで目覚め後の流れも、原作通り~
でも、細かい描写とかが加えられていて、
すごい印象的でした。
三ツ屋メイさんの過去のシーンがあるのは凄く良かったです。
メイさんが30年生き抜いて来た過程が描かれていて
その過程でもやっぱり原作に違わず男らしく逞しかったんですが
一つ、印象的なシーンが。
ネタバレごめんなさい、ですが。
メイさんが魚の骨をクシがわりにして髪を梳くシーンがあるんですが
髪を梳きながら、メイさんが涙をこぼすんです。
それは村での生活を、
人として、女として生きて来た過去を思い出して泣いている、という事でしたが
(パンフ参照)
きっと、凄く辛かったんだろうな。
自分を捨てた村が懐かしく、愛おしくなるぐらいに。
そうして、それと同時に
自分をその環境に落とした村が
やっぱり憎くて、
とても憎かったんだろうな。
何とも切ないそのシーン一つで、
あの雄々しいメイさんに愛らしささえ覚えてしまいました。
原作を読んだ時は椎名マサリさん一押しだったんですが、
映画を観てからは、メイさんも凄く好きになりました。
原作、映画どちらも雄々しいメイさんですが、
原作以上に仲間想いな台詞やらが多くて、
原作ではちょっぴり暴君ぶりがあったんですが、それもナリをひそめており。
それが返ってメイさんの良い指導者っぷりと際立たせた様な。
みんながメイさんに着いて来た理由がわかる様な感じでした。
で、「デンデラが大事」っていう想いを
マサリさんと共感する様なシーンもあって
映画観てからはメイさん、マサリさん同列で一押し!な感じになりました。
二人ともカッコイイよ!
あ、でもマサリさんは原作の印象よりもすごい女っぽい感じがあったけど
…でも、戦闘かなり強かったしなぁ、やっぱりマサリさんも「カッコイイ」だな。
で、保科キュウさんもかなり格好良い+強キャラになっていて
グッと来ました。(というと言い方が変ですが)
いいよね、女ハンター。
ていうか、演習風景が想像していた異常に目茶目茶迫力があって
怖かった。
あんな勢いの良い婆さん軍団に攻めてこられたら、
間違いなく逃げるかチビるよ。
原作のお婆さん方もパワフル過ぎる!とか思ってましたが
劇場版も凄い力強い。
でも、いい意味で強いなって思えます。
上手く言えないけれど、きちんと老成した強さがあるというか
お婆ちゃんなんだけど、力一杯なんだ!ってのがわかる気がして。
(なんて言いますか、原作の力強さは妙にフレッシュさがあった感じが)
カユさんも原作の暴走っぷりは控え目になっていて
すごい良かったですよ。
で、例のバトルはそのまんま、という感じです。
回収フラグはありませんでしたが。
しかし……しかしだな。
皆さん、
下ネタ自重ー!!
楽しみ過ぎだ!楽しみ過ぎだろうが!!
「観音様」発言は止めてェェエー!!
とか、脳内でツッコミを激しくかましていましたが
気がつけば、スクリーンのお婆さん達の姿に飲み込まれてしまい。
はしゃぐ彼女達にじっと見入っておりましたよ。
全力で楽しんでいるお婆さん達。
まさに、笑顔がはちきれそうなんだよ。
寒くて、何も無い場所で
満腹なんて事が無い生活で
それで、また苦しい事沢山あって
その上でのお祭り騒ぎだったから
本当に嬉しかったんだろうね。
本当に本当に、幸せって思ったんだろうな。
苦しかった分だけ幸せな気持ちになったんだなぁ。
そう思うと、ちょっと涙が出ました。
嬉しくて、ホッとするシーンの一つです。
そしてもう一つ、ちょっとホッとしたのは「例の事件」が無い事です。
多分、「例の事件」まで取り込んで話を作ると
かなり長くなるから割愛したのかもしれませんが。
あれはもう…本当に救われな過ぎるからなぁ…。
その代わり、別件でやはりメイさんが死去。
最後にメイさんが叫んだ言葉が本当に辛かった。
報われない。
努力とは全く何の関係も無い部分で報われない事が起きる。
そのやるせなさが本当にたまらない。
彼女は最後にどんな気持ちで逝ったんだろう。
映画のお婆さん達が死んでしまうシーンで、
ふと気付いた事がある。
皆、死の間際に「デンデラ」と口にしてから逝ってしまうのだ。
それは自分達で作ったあの「デンデラ」への想いがそうさせるのだろうか。
生きてきた中で、「デンデラ」での生活が
自分の中に最後まで残っていたって事なんでしょうか。
物語の設定では、
村にはかなり男尊女卑的な部分があって、
女性は何も考えずただ自身を磨耗して生きている様なフシがあるんです。
「デンデラ」では、自分で考えて自由に、平等に生きてこれたから
幸せだったんでしょうかね。
しかし、山本シギさんの死亡シーンはちょっと無理から感があった様な;
「人として死ぬ為に」って言うので良いシーンだなとも思ったんですが。
「何で!?」っていう感じも強かったんです。
タイミングがタイミングだったからなぁ…;
(そのすぐ後マサリさんの例のシーン)
個人的には、あれ
シギさんが真っ直ぐ走って逃げて追い込めたら
マサリさんの捨て身アタック要らなかったんじゃない?とか…;
石塚ホノさんは最後まで、原作通りのホノさんでした。
あの何とも言えない上品さが、劇場版でも感じられて凄く良かった。
この映画で本当に凄いな、と思ったのは。
どの人物も原作にかなり忠実なんですね。
話の流れ上原作の設定いじらなきゃいけなくなって、
劇場版では「え?」って思う様な映画って
少なくないと思うんですよ。
そういう点でも評価は高いのでは。
(まあ…秋さんは映画評論家ではないので不確かな意見ですが;)
ラストシーンは、
不謹慎ですがちょっとスカッとした。
何にスカッとしたかはまあ、観てからのお楽しみって事で。
多分、カユさんの勝ちだよね。
カユさんと、デンデラの勝利だ。
きっとまた、「デンデラ」は蘇るよ。
……って、姥捨てはしないで欲しいんだけどね。
「姥捨て」
本当にひどいなって思うし、やめろー!と思う。
でも、今、自分がそう思っているだけで
例えばもう、食べるものが一握りのお米しかなかったら?
お水がお椀に一杯しかなかったら?
究極状態になっても、ひどい、やめろ!って言えるのだろうか。
自分も腹減ってぶっ倒れそうで、唾も出にくいぐらい喉が渇いていても
手にしているほんの僅かしかない水や食べ物を、
人に分けてあげられるだろうか。
そういう究極状態、貧困にあえいでいた村のお話。
昔は…こういう事を言うのはよくないかもしれないが「仕方なかった」んだろうな。
…でも、物語中では
「デンデラでは誰も餓死していない!」って一言がある。
姥捨て対象になった自分達だけで作った「デンデラ」で、
どうして誰も飢え死にしていないんだ?
自分達は口減らしの為に捨てられる必要があったのか?
という問い掛けがあって、
また、複雑な思いを抱く事になっちゃったり。
色々あったんだろうな。
デンデラでは本当に平等で、
寝たきりの人にもきちんと平等に、動ける人が集めて来た食べ物が配給されて。
村では多分…
動ける、労働力になる人から順に食べ物が貰えたんじゃないだろうか。
…もしかしたら、もっとドロドロした取引やらもあったかもしれないし。
この映画みたいな事が、沢山あったんだろうなぁ。
沢山、お山に捨てられたんだろう。
沢山の人が、お山で亡くなったんだろう。
そういう史実があるらしいから。
捨てる人も、泣いただろう
一生悔やんだだろう。
もしかしたら、「デンデラ」も実在していたのかもしれない。
知らない所で、お爺さんやお婆さんが、自然と戦って
出来る限り生き延びていたのかもしれない。
それを思うと…
この映画は、只の魅せて、見せる映画ではないなぁ
何かと考えさせられる映画だなぁ。
…なんて、
すいません、我ながら何だか似合わない話ばかりしましたが;
以上が、映画「デンデラ」の感想でございます。
まとまりのない文章、失礼しました!![]()
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